準マイクロ波帯1.7 2.6GHzまでの連続した広範囲の周波数の測定が可能である高精度の準マイクロ波用の平行二線線路測定法の測定装置を開発した。この測定装置は、周辺環境から電磁波の影響を受け難いことから、都心部においても通常の実験室の鉄筋コンクリート建物内の一室内にて測定実施が可能である。 一方、繊維化したプラスチック廃棄物(ポリプロピレン(PP))と古紙を混合し、熱間プレスにより成形するリサイクルボードを開発し、このリサイクルボードを応用した準マイクロ波帯域の電波吸収体を開発した。 このリサイクルボードにフェライトやカーボン繊維を混入した建築空間用の電波吸収体を開発し、最適な条件を見いだすことを試みた。 また、鋼製スラグを混入したセメントモルタルブロックを作製し、準マイクロ波による発熱を試みた。鋼製スラグの混入量、厚さを制御することにより、発熱効果の高い調合を見いだした。 さらに、5.8GHz帯用の透明電波吸収体を作製し、プラスチックとカーボンの組み合わせによる電波吸収効果の有効性を測定した。
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