研究課題
1)将来の移動通信ネットワークでは、モバイルノードの効率よい移動制御管理が必要となっている。本研究では、まず、マルチステップIPページングにおけるページングコストと遅延に関する以下の性質を示した。ここで、サブネットの存在確率は既知と仮定する。A)サブネットの存在確率が密であるほど、つまり確率分布の分散が小さいほど平均ページングコストと平均ページング遅延の値が小さくなる。B)グループ数を多く分割するほど、平均ページングコストは単調に減少し、平均ページング遅延は単調に増加する。次に、上記の結果を基にして、遅延の許容される範囲で多くのグループに分割し、ページングコストを最小限に抑えることで効率よいIPページングが可能になることを理論モデルを用いて明らかにした。2)アドホックネットワークにおけるMobile Agent(MA)の位置登録制御について移動ログを探索していく手法(Path Proxies)について研究した。アドホックネットワークでは、ノードが移動したり、故障のため、ノード間にリンクが接続できない状況が起こりうる。そのような状況でも、効率よく探索MAが発見できるアルゴリズムを提案した。移動ログをたどっていくリンクが消失した場合、探索手法としてフラディングを用いると探索MAが必ず発見できるが探索時間及び探索コストがかかる。そこで、本研究では、ネットワークトポロジーの変化情報を利用して最短ルートを見つけるアルゴリズムを提案し、シミュレーションによりアルゴリズムの有効性を示した。本アルゴリズムを用いると、ネットワークにおいてノードが密に配置されている場合、フラッディングより探索コストが改善されることを示した。
すべて 2006 2005
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