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2004 年度 実績報告書

大規模判別問題に対する新たな枠組みの構築とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 16510106
研究機関東京工業大学

研究代表者

矢島 安敏  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (80231645)

キーワードSVM / 切除平面 / 判別問題 / 機械学習
研究概要

経営工学をはじめ多くの分野では,ものごとを「分類」あるいは「判別」するための手法が研究されてきた.近年,サポートベクターマシン(SVM)と呼ばれる数値的最適化を用いた判別手法が注目されている.そこで,本研究では,大規模データに対し,高速に判別関数を算出する新たなアルゴリズムを提案し,さらに,実用に供する実装を行い,従来そのデータ量の膨大さゆえ,適用がなされていなかった分野への応用について研究をおこなった.これには,primal問題による定式化を用いたアルゴリズムを発展させ,切除平面法を用いたアルゴリズムを構築した.具体的には,
1.切除平面の構成方法に関する改良点
一般に,最も計算を困難にしている点は,非常に巨大な実対称行列を扱わなくてはならい点である.本研究の切除平面法では,切除平面の構成には行列の要素を全ては必要とせず,一部の列からなる部分行列を扱うことで,極めて高速に構成可能とした.
2.切除平面の追加と削除
切除平面法のアルゴリズムは,逐次的に切除平面を追加しつつ,最適解へと収束する点列を生成する.この際,生成した切除平面全てを常に用いることは効率的でない.そのため,いくつかのヒューリスティックを提案し,アルゴリズムの過程で構成された切除平面の中から,不必要なものを選択し削除する方法を提案した.
3.近似アプローチの検討
判別問題の場合には,必ずしも厳密な最適化を行わなくとも十分に強力な判別関数が構成できる.そこで,最適性のチェックに工夫を加え計算時間を短縮することが可能となった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Linear Programming Approaches for Multicategory Support Vector Machines2004

    • 著者名/発表者名
      Yajima, Yasutoshi
    • 雑誌名

      European Journal of Operational Research 162

      ページ: 514-531

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] SVMを使った非線形判別における属性抽出法2004

    • 著者名/発表者名
      矢島安敏, 阿部哲朗
    • 雑誌名

      日本応用数理学会論文誌 14

      ページ: 39-57

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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