研究課題
本年度は、港湾から排出されるCO2を、(1)荷役機械や車両の燃料消費や排ガスから直接求めるミクロなレベルで算出、(2)部分的にミクロレベルの算出が困難である場合において燃料消費量や車両交通量を予測しそ補ってハイブリットなレベルで算出、(3)港湾の出入貨物量のみしか情報が与えられないような場合においては他の港の(1)もしくは(2)による算出結果より類推してマクロなレベルで算出、するという3つのアプローチの構築を目指した。その遂行のために、研究代表者の渡邉が国内の各港を調査し、また、研究分担者の酒井が、その調査結果に基づいて、上記(1)(2)(3)を統合的に算出することを可能にする、CO2排出量評価モデルの理論体系化を行った。さらに、当初の研究計画の範疇を超えて、港湾において積み替え輸送が及ぼすCO2排出量増加のメカニズムについても解明するに至った。このような本年度の研究成果は、次ページに示す、国際学会において論文発表を行った。その結果、本研究の取り組みとその成果は、地球環境への港湾と海運の責務を立証するものとして、国際的に高く評価されるに至った。
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4^<th> International Congress on Maritime Technological Innovations and Research Conference Proceedings
ページ: 519-528
Journal of International Logistics and Trade Volume 2, No.1
ページ: 85-93
The Annual Conference of the International Association of Maritime Economists Conference Proceedings
ページ: 1176-1185