研究課題
(狙い)顧客仕様の多様性が進みつつある自動車メーカーと部品サプライヤー群を対象に、リサイクル設計を加味したマスカスタマイゼーション対応の生産管理方式の実現に向けて、互いに相反する課題の調和をはかるサプライチェーンにおける「生産と回収の統合的な仕組み」を開発することを目指している。(研究実績)1.マスカスタマイゼーション対応の生産計画について、「実際的なシステム設計法」を提案し、実データで有効性を確認した。(1)まず、マスカスタマイゼーションにおける生産計画の評価指標として、「顧客仕様の多様性」(その程度を受注量の変動の大きさにて表現する)と「生産効率性」(在庫と生産のコストの合計で表現する)および「顧客への納入サービス」(納入の未達率にて表現する)こととし、新しく「確率計画モデル」を開発し、それらの指標の相互関連を明らかにした。(2)また、未達率の制約のもとに、「生産効率性を最大化する効率的なアルゴリズム」を開発した。これは、「生産効率性」と「顧客への納入サービス」の代替性を表現でき、実用的である。2.マスカスタマイゼーションにおいては、多品種・少量生産になることから、製造面において、ロット拡大が重要であり、これに対応する「ロットサイジングの効率的な解法」を開発した。3.環境・リサイクル設計においては、「環境負荷」「リサイクルコスト」を指標として、リサイクルにおける環境負荷とコストから導出される「リサイクル評価尺度」の定義を試みた。発見的自己組織化やラフ集合の手法を用いた。この検証と有効性は、次年度の課題である。4.「生産と回収の統合モデル」の定式化を構想した。その設計法の検証は、次年度の課題である。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (6件)
JSME International Journal, Series C Vol.48,No.1
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スケジューリングシンポジウム2004 講演論文集
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