研究概要 |
本研究ではF.W.Taylorの提唱した「科学的管理」を理念とする経営管理技術体系に競争力概念を導入した価値創造競争力向上のための経営管理技術体系を構築するために、ステークホルダーと価値特性からなる価値二元モデルと価値創造力(V)向上要素としてリーダーシップ力(L)、経営資源化力(R)および事業プロセス(P)からなるV-LRPモデルを提案し、国内外における先端組織の価値創造力評価を行い以下の成果を得た。 (1)日本の産業競争力を対米・欧州、アジアとの相対競争力の視点で日本のAcademia, Business Excutives, Management Consaltantsの100名をパネルにアンケート調査した結果、世界の先端組織として明らかになった16組織の対象とするステークホルダーおよび価値特性を明らかにできた。 (2)上記(1)の中でステークホルダーとして地球環境を対象とした先端事例として日本企業の製品開発事例を環境管理(EMS)モデルと融合モデルを組み合わせたモデルとして新たな価値創造モデルを提案し、その有効性を検証した。 (3)価値特性として心の価値を扱った事例として、シルバービジネス分野で高齢者向け食事宅配サービスを対象に新たなビジネスモデルの提案を価値特性展開法を応用して検討した。この結果はLappeenranta University of Technologyの研究グループと今後国際比較研究のテーマとして進めることを申し合わせた。
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