| 研究概要 |
本研究ではF.W.Taylorの提唱した「科学的管理」を理念とする経営管理技術体系に競争力概念を導入した価値創造競争力向上のための経営管理技術体系を構築するために、ステークホルダーと価値特性からなる価値二元モデルと価値創造力(V)向上要索としてリーダーシップ力(L)、経営資源化力(R)および事業プロセス(P)からなるV-LRPモデルを提案し、以下の事項を検討した。
(1)代表的なマネジメントモデルとしてISO9000sおよび日本経営品質賞の価値特性分析、
(2)経営資源化力(R)として製品開発力を事例として取り上げ、日本の競争優位商品のエアコンを事例とした開発事例における情報行動分析と価値創造力向上要因の抽出、
(3)価値特性における物的特性および心的特性の価値創造事例として、高齢者向け食事宅配サービスのビジネスモデル開発について、その価値特性展開における情報行動分析とサービス仕様の決定法の提案と価値特性展開法の価値創造プロセスへの貢献性の検証、
(4)2000年に行った、本提案モデルに基づく産業競争力アンケートで日本のAcademia,Business Executives, Management Consultantの100名が対米、欧州、アジアとの相対競争力の視点で日本が最も競争力として劣っていると指摘した「リーダーシップ力」と、逆に最も優位として指摘された事業プロセス力の「生産」を補完するために、以下の2点を提案した。
(1)もの作り価値創造力と物流価値を組み合わせた自動車部品補完生産モデルを構築しASEAN地域を対象としたサプライチェーンシステムの構築、
(2)物作り価値創造力を基礎として市場価値創造力を持ち合わせたコンピテンシーを教育目標とする人材育成プログラムのコンセプト開発とABC-Gネットワークによる教育システムの構築。
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