研究概要 |
本年度は、研究プロジェクトの最終年度であるため、昨年度までの研究成果を基礎としつつ、3年間の研究成果の総括として、「研究成果報告書」の主として編集作業を行った。 主な研究成果としては、インターンシップ導入大学の増加要因フレームワーク,インターンシップ導入による相互準アウトソーシング・モデル,インターンシップの準アウトソーシングと準インハウスソーシング等の新たな概念の提示やフレームワーク,モデルの提案である。これらの研究成果は、インターンシップに焦点を当て、学生、大学および企業間のコラボレーションの関係の議論を展開し、インターンシップに関する新たな視点を提示したものである。 こうした一連のインターンシップ研究の基盤となるコンセプトが、当該研究プロジェクトと文部科学省学術フロンティア推進事業「先端的グローバル・ビジネスとITマネジメント-Global e-SCMに関する研究-」プロジェクトとのコラボレーションにより生み出されたECM(Education Chain Management)であり、ECMは、人材育成面に焦点を当てながら、大学と企業・行政・地域との間のコラボレーションにより、教育連鎖においても全体最適をめざすべきというものである。 これらの研究成果を、日本経営システム学会全国研究発表大会で発表するとともに、昨年度と同様に、明治大学商学部の現代GPプロジェクトとの合同シンポジウムを開催(07年3月22日,於:明治大学)することにより、研究・教育および産学官連携の視点から、広く公表することができた。 さらに、研究プロジェクトの会合や研究会に、当事者である学生の積極的な参加もあり、有意義な成果を得ることができたものと思われる。 本研究プロジェクト終了後も、研究メンバーと共同で継続的に研究を進め、研究成果を公表するとともに、研究成果を教育へ還元することができれば幸いである。
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