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2006 年度 実績報告書

国連勧告GHS表示・標識利用の効果的な化学物質リスク教育訓練方法の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16510132
研究機関久留米大学

研究代表者

原 邦夫  久留米大学, 医学部, 講師 (40250047)

研究分担者 北島 洋樹  財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (20234255)
城内 博  日本大学, 大学院理工学研究科, 教授 (60260345)
キーワード国連GHS勧告 / 化学物質管理 / 化学物質分類 / ラベル / ピクトグラム
研究概要

最終年度にあたる本年の研究の目的は,国連GHS勧告の理解を助ける教材のあり方をまとめ,学術的な研究成果を発表することとした。
化学物質管理に係わる国連GHS勧告は行政規制的な要素が大きく,平成18年度に改定された労働安全衛生法にこの国連GHS勧告が取り入れられたことによって,化学物質管理を巡る環境に大きな変化が生じることとなった。このことは,EUの化学物質管理指令のREACHの採択が平成18年度にあり,世界的な化学物質管理のあり方の大きな変化を受けたものともいえる状況であった。そのため,当初の目的を実施する上でも目本国内はもとより世界的な情報の収集が必要となり,様々な情報収集を行った。それらを踏まえ,10月に成果を国際学会で発表をし,「Journal of Occupational Health」に投稿し,平成19年3月に受理された。
国連GHS勧告の表示・標識であるラベルには,物,結果,イメージなどの統一性のない絵表示(ピクトグラム)が使われているため,「ガスボンベ」,「腐食性」,「健康有害性」および「環境」の4絵表示の理解が低く,また,「炎」と「円上の炎」の違い,急性毒性を示す「どくろ」と慢性毒性を示す「健康有害性」の違いについての明確な理解がなされづらいことが明らかとなった。そのため,短時間でできる認知実験用紙を使い,(1)国連GHS勧告のラベルについての理解度テストを実施する。(2)国連GHS勧告のラベルについての理解度テストの解説をする。(3)本研究で示した誤解や不十分な理解が起こりやすい国連GHS勧告のラベルについて,詳しい解説をする。(4)一般消費者の立場での国連GHS勧告のラベル理解のために,国連GHS勧告の概要を説明する。(5)質疑やりとりを通して,さらに国連GHS勧告のラベルの理解を深める。このようなステップで実施することを提案する論文が受理され発表に至ったことで,3年間の研究をまとめることができた。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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