研究概要 |
1.東北地方における北限の照葉樹林の種多様性研究 宮城県,岩手県の沿岸部に保全されている照葉樹林について種多様性の視点から調査を行った。北限域の照葉樹林の種多様性はきわめて低く,100m^2あたりの種数は5種程度であった。 2.宮崎県綾町における照葉原生林と二次林等の種多様性比較研究 照葉原生林と各種樹林の種組成および種多様性の比較を行った。原生林は着生植物等によって特徴づけられる種多様性の高い樹林であり,二次林等では照葉樹林構成種の種多様性維持は果たせないことが明らかとなった。 3.照葉原生林における着生植物の種多様性研究 照葉原生林が保全されている綾南川,栗野岳,市房山,白谷雲水峡において着生植物の調査を行った。地域間の差は大きく,着生植物の豊かさは大径木の存在によると考えられた。 4.西表島における照葉樹林の種多様性研究 西表島において照葉の原生林と二次林の調査を行った。両者の差は比較的小さかった。
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