• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

労働組織における女性人材の育成に関する実証的研究-ジェンダー関係の変動過程分析

研究課題

研究課題/領域番号 16510195
研究機関一橋大学

研究代表者

木本 喜美子  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (50127651)

キーワードジェンダー関係 / 労働組織 / 女性活用
研究概要

本研究の課題は,女性人材の育成を阻んでいる問題点とともに,これを変革しうる諸条件を解明しようとするところにある。そのために第一に労働組織の歴史的変動を支える諸要因の解析,第二に労働組織の現状分析という柱を立てた。本年度は予定通り,この2つの研究の柱を同時並行的に進行させた。
第一の柱に関しては関西の大手電機メーカーを対象として,労働組織のジェンダー体制の変動過程分析に着手した。主として1960年代から1970年代にかけての女性労働者層の位置づけの変遷過程を再構成するための資料収集を行った。第二には,この第一の柱と関連して,労働組織において中核的構成員とはみなされないパートタイマーの育成・活用が現段階においてどのように図られているのかをとらえようとした。第一の歴史分析を生かしながら,現段階とつなげるためである。そのためにパート店長をも生み出している東北地方の食品スーパーを事例として取り上げ,実態調査をスタートさせた。第三には,主として第二の柱へのアプローチを意図して,10年前に調査経験のある百貨店A社の現場を把握する実態調査を行い,10年間の変化を把握した。これに引き続いて,百貨店業界の中できわだって異色の女性活用を行つてきた百貨店B社の労働組織調査に着手した。
第四に以上の歴史的スパンの長い実態分析に不可欠な方法と視点を獲得するために,欧米の既存研究のサーヴェイとともにアデルファイ大学G.S.Goldburg教授のレビューをうけ,またアイルランド国立大学のT.Royle博士らとの小売業の労働編成に関する共同討議を行うため国際労働過程学会に参加した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 第三章 労働組織におけるジェンダー分析2005

    • 著者名/発表者名
      木本喜美子
    • 雑誌名

      労働のジェンダー化(姫岡とし子)(平凡社)

      ページ: 51-72

  • [雑誌論文] 企業社会の形成とジェンダー秩序-日本の1960年代2004

    • 著者名/発表者名
      木本喜美子
    • 雑誌名

      歴史学研究 増刊号

      ページ: 105-118

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi