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2005 年度 実績報告書

公民科教育と倫理学研究とのアーティキュレーション(福祉と人権の教育を軸として)

研究課題

研究課題/領域番号 16520002
研究機関東京大学

研究代表者

川本 隆史  東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40137758)

キーワード公民科教育 / 倫理学研究 / アーティキュレーション / 福祉教育 / 人権教育 / 平和教育
研究概要

教育の危機と改革が叫ばれて久しい。そこで論じられている数多くのホットな争点のうち、高等教育機関における研究活動に深く関連するものに、初等・中等教育と大学教育との《接続》がある。この問題への社会的関心を喚起したのが、中央教育審議会答申『初等中等教育と高等教育との接続の改善について』(平成11年12月16日付け)である。これと連動するかたちで申請者は、所属する日本倫理学会の大会において二年連続(平成13年および14年)のワークショップ「公民科教育と倫理学研究の《つなぎ目》」を企画・運営してきた。本研究のねらいは、中教審答申の以前から取り組まれてきた教育と研究の接続の試みを《公民科教育と倫理学研究とのアーティキュレーション》(すなわち、二つの活動の「分節化・接続・連携」)という観点から吟味し、福祉と人権をどう教えるかを軸に教育と研究のあるべき協力関係を探り当てようとするところにある。
研究第二年度にあたる本年度は、研究初年度のスタートと同時に所属部局を教育学部・教育学研究科へと移した研究代表者のポジションをフルに活用して、関連分野の研究者との交流や情報交換を深くかつ広く展開することができた。また一昨年11月よりスタートした人文・社会科学振興のためのプロジェクト研究事業「グローバル化時代における市民性の教育」(日本学術振興会)に企画段階から関与し、そのサブグループ(公共倫理の教育)の世話人を務めている。本研究とも深い関連性を有するプロジェクトであり、教育哲学者ネル・ノディングス氏を囲んでの国際シンポジウム(平成17年11月)や数回のワークショップを通じて研究の土俵が大いに広がった。
以上のような実績を積み重ねることで、最終年度の研究に向けての準備態勢が整ったものと考える。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 久野収・鶴見俊輔・藤田省三『戦後日本の思想』2006

    • 著者名/発表者名
      川本隆史
    • 雑誌名

      戦後思想の名著50(岩崎稔, 上野千鶴子,成田龍一編)(平凡社)

      ページ: 181-197

  • [雑誌論文] 講義の七日間--「陰鬱な科学」と「陽気な学問」とのキャッチボール2005

    • 著者名/発表者名
      川本隆史
    • 雑誌名

      岩波 応用倫理学講義4:経済(岩波書店) 4

      ページ: 1-75

  • [雑誌論文] 解題2005

    • 著者名/発表者名
      川本隆史
    • 雑誌名

      リーディングス 環境1:自然と人間(有斐閣) 1

      ページ: 1-9

  • [雑誌論文] 才能のプーリング・自己所有権・ケイパビリティ--「基礎学力」概念の《編み直し》のために2005

    • 著者名/発表者名
      川本隆史
    • 雑誌名

      基礎学力研究開発センターWorking Paper Vol.16:「基礎学力」の再検討 16

      ページ: 13-19

  • [図書] ケアの社会倫理学--医療・看護・介護・教育をつなぐ2005

    • 著者名/発表者名
      川本隆史(編著)
    • 総ページ数
      370
    • 出版者
      有斐閣

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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