研究課題
本年度は、本研究の成果をまとめる作業を中心に行った。6月には、科学基礎論学会講演会において、「時間的可能性の論理的分析」と題した哲学的存在論・時間論に関する単独発表と、研究協力者の池吉琢磨氏との共同発表「事実的知識と遂行的知識の区別」を行い、知識の問題に関する考察を深めた。さらに8月には、日本認知科学会大会において、「言語行為の埋め込みに関する論理的分析」と題した単独ポスター発表と、手塚知訓氏との共同のポスター発表「心の科学における一人称権威の位置づけ」を行い、心のモデルや言語行為の問題について分析した。そして、10月に開催された日本科学哲学会大会において、「言語行為の埋め込みの志向性変更モデルによる分析」という題の口頭発表を行い、これをもとに紀要論文を執筆した。さらに、2007年1月には、『言葉と心-全体論からの挑戦』と題した著書を出版し、言語哲学と心の哲学の接点を探る研究を公表した。そして、2007年3月には、北海道大学において開催された国際ワークショプ「SOCREAL 2007 International Workshop on Philosophy and Ethics of Social Reality 2007」において招待講演者のひとりとして「A New Analysis of the Structure of Social Reality」と題した口頭発表を行った。さらに、3月中旬からはドイツを訪問し、ベルリンのCentre of General Linguisticsおよびドレスデン工科大学において、「An Analysis of Embedded Speech Acts Using an Intentionality Change Model」と題した口頭の研究発表を行った。また同じく3月に、本研究の研究成果報告書をまとめた。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (7件) 図書 (2件)
大阪大学大学院人間科学研究科紀要 33号
ページ: 1-20
科学基礎論研究 106号
ページ: 1-10
ページ: 21-38
日本認知科学会大23回大会発表論文集
ページ: 114-115
ページ: 316-317
アルケー(関西哲学会年報) No.14
ページ: 32-43
JSAI 2005 Workshops, LNAI 4012 (Washio et. al. (eds.)) (Springer Verlag)
ページ: 77-84