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2004 年度 実績報告書

南方中国における信仰と歌謡に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520036
研究機関東洋大学

研究代表者

山田 利明  東洋大学, 文学部, 教授 (30104897)

研究分担者 竹下 悦子  二松学舎大学, 文学部, 教授 (80227016)
キーワード信仰 / 歌謡 / 南方中国 / 『楚辞』 / 楚文化
研究概要

本年度、表記研究課題に沿い、代表者山田は、中国の南方、特に江南において5世紀に成立したとされる霊宝経典に収められる頌賛歌を中心に考察した。既に歌譜は存在しないが、頌詩の語句は残される。これらはいわゆる初期霊宝経典に、おそらく後になって付加されたものと考えられる頌詩である。いずれも招神の際に用いられるものは、おそらく中国の伝統的信仰にもとづくものであろう。一方竹下は古代の南方歌謡を代表する『楚辞』の王逸注を含めた分析と、そのデータベース化を進めた。特に引書の解析によって、新しい解釈を行い、『楚辞』のもつ宗教性の解明を行っている。
本年度には、7月に台湾に出張し、国立中央研究院において、林冨士研究員等と、南方宗教文化に関する資料状況を意見交換し、同研究院附属の図書館、博物館等を調査した。図書館には、未整理状態の資料などもあり、すべてを掌握していないが、本邦未公開の文献など、いくつかの情報を得ることができた。また、8月には中国、武漢に出張し、武漢大学において開催された聞一多国際学術研討会において、竹下が聞一多の『楚辞』研究の性格について発表した。また山田は、古代楚文化の根底にある楚の宗教観とその信仰について、湖北省博物館、湖北省社会科学院等を訪ね、資料を得た。また、武漢大学の民族歌謡研究所では、所長以下主要な研究院と懇談し、各種資料を入手する機会を得た。これらの資料については、現在分析中であり、詳細を記す事はできないが、いずれ何らかの方法での公表を考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 「三百六十契令」考2005

    • 著者名/発表者名
      山田 利明
    • 雑誌名

      福井文雅博士頌寿記念論文集

      ページ: 12

  • [雑誌論文] 古代的"詩"の変容-聞一多中国古代文学史構想(2)-2005

    • 著者名/発表者名
      牧角(竹下) 悦子
    • 雑誌名

      日本聞一多学会報『神話と詩』 3

      ページ: 26

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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