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2005 年度 実績報告書

古インドアーリヤ語動詞研究-全活用形・派生語形の検証と一覧表の作成-

研究課題

研究課題/領域番号 16520043
研究機関東北大学

研究代表者

後藤 敏文  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40215497)

キーワードインドアーリヤ語 / 動詞 / ヴェーダ / サンスクリット / インド / 印欧語比較言語学 / インドイラン文献学 / 活用
研究概要

最古の『リグヴェーダ』(前1200年頃)から古典サンスクリットに至る「古インドアーリヤ語」に現れる動詞語形を,重要語根について収集し,各語形を原典に基づいて検証の上,語形一覧を作成することを目的とする。本年度の成果の主なものは次の通りである。
前年度に引き続き,資料(ファイル16冊分)の整理点検を行った。近年,インド,イラン,その他のインド・ヨーロッパ諸語について,動詞研究,文法研究各部門に進展があるため,それらの文献を集めて点検した。このため,当初予定していた具体的成果の作成はやや遅れている。
標記動詞研究の,いわば副産物として,動詞dabh「欺く」に関わるadbhuta-等の研究を日本語とドイツ語で発表した。ドイツ語版には,インド・イラン語派における3閉鎖音連続の音韻変化について,詳細な検討を付した。論文「雪が焦がす」も,dabhと似た構造をもつ動詞語根pros/prus「滴らせる」およびplos/plus「焦がす」の研究である。さらに,従来インド・ヨーロッパ祖語に想定されていた同音異義語根^*preus「焼く」および「凍る」には根拠がないことを論証し得たものと信ずる。これらの発表は,全活用形,派生形一覧表作成の成果に基づいてなされたものである。当初,印欧語学会(Indogermanische Gesellschaft)学術大会への参加を計画していたが,開催時期が2006年4月に変更になったため,取りやめた。
その他の研究発表(アシュヴィン双神とその前史[英語],輪廻と業に関するもの[英語],考古学へのコメント[日本語]など)には言及しないが,それらの研究においても,主題に関わる動詞研究が中核を担っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] ai.adbhuta-, adabdha-, jav.abda-, dapta-,及びai.addha, aav.,ap.azda2005

    • 著者名/発表者名
      後藤敏文
    • 雑誌名

      印度學佛教學研究 54・1

      ページ: 325-320

  • [雑誌論文] 雪が焦がす2005

    • 著者名/発表者名
      後藤敏文
    • 雑誌名

      長崎法潤博士古稀記念論集『仏教とジャイナ教』

      ページ: 480-467

  • [雑誌論文] ai.adbhuta-, adabdha-, jav.abda-, dapta-,und ai.addha, aav.,ap.azda2005

    • 著者名/発表者名
      Toshifumi Goto
    • 雑誌名

      Festschrift Gert Klingenschmitt (3月発行)

      ページ: 20

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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