研究課題/領域番号 |
16520044
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉水 千鶴子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (10361297)
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研究分担者 |
佐久間 秀範 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (90225839)
小野 基 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (00272120)
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キーワード | インド仏教 / チベット仏教 / 仏教学 / 中観派 / 論理学 / 写本校訂 / 無常観 / プラサンナパダー |
研究概要 |
1.『中観明句論(プラサンナパダー)註釈』(ウマ・ツィクセル・ギ・ティカ)のチベット語手書き写本の第1章の第1部(10フォリオ)を解読し、ローマナイズしたテキストを作成した。 2.同第18章を解読し、ローマナイズし、『明句論』のサンスクリット語原典、チベット語訳と対照し、校訂テキストを作成した。以上の作業では、必要なパソコン周辺機器を購入した。 3.同註釈の著者タンサクパ(12世紀)についての情報を、一次資料、二次資料から収集した。その際、必要な文献図書を購入、または諸研究機関において複写した。 4.2,3の作業に基づく研究成果を論文としてまとめ、Les Cahiers d'Extreme Asieからの原稿依頼に応じて、2005年度の号に掲載予定である。 5.中観派によって批判対象となった仏教論理学派の時間論である無常観について、目本仏教の無常観と比較し、それぞれの特徴についてわかりやすく解説し、カリフォルニア大学ロスアンジェルス校、バークレー校でそれぞれ講演し、参加者と意見交換した。その際、旅費を用いて出張した。さらにその内容を日本語の論文にまとめ、『仏教文化』に掲載予定である。 6.仏教論理学派の実在論、因果論について、その思想の構造を分析し、研究論文にまとめた。来年度に投稿予定である。 7.研究分担者(佐久間、小野)は、それぞれの分担分野について研究を発表した。
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