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2006 年度 実績報告書

梵本『マハー・カルマ・ヴィバンガ』を中心とした「鸚鵡経類」の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520047
研究機関創価大学

研究代表者

工藤 順之  創価大学, 国際仏教学高等研究所, 助教授 (70260122)

キーワードカルマ・ヴィバンガ / ネパール写本 / スコイエン・コレクション / シルヴァン・レヴィ / ヘムラージ・シャルマン
研究概要

本年度は、前年度に引き続き、関係資料の収集とそのデジタルデータ化の作業を行った。資料収集は、現時点で入手可能なものはほぼ手に入れることができたと思われる。資料の整理であるが、前年度になって新たにその所在が判明し、またその写真が入手できたサンスクリット写本の解読と他写本との校合作業を行った。この新たな写本はこれまで校訂テキストに用いられてきたもののうち、より古いと思われるB写本を直接か、あるいは相当近い関係の下に、写されたものであることが判明した。その為、これまでは失われていたB写本の一部がこの新たな写本のおかげで復元できることになる。それ故、校合作業にあってはこれまでになされたテキスト出版の成果を注意深く比較・検討し直す必要があり、本年度の研究の中心的な作業としてそれを行った。同時に、最初の校訂本出版の元となった二つの写本をネパール人学者が手書きで写したノートも発見されており、そのノートの解読作業とともに、テキスト校訂の問題点を洗い出し、E写本の解読作業に役立てた。その成果はKudo 2007(次ページ掲載論文)として発表した。したがって、今年度はこの研究が始まる以前に知られていた資料のみならず、この研究期間に新たに発見されたサンスクリット写本関係の全資料を収集することが出来、そしてそれらのデジタルテータを作成しえた。そしてその資料を論文の形で発表し、それに基づいてテキスト相互の校合を行うことで、このサンスクリット本『カルマ・ヴィバンガ』の基礎的資料を充実させることができた。漢訳、チベット訳については入手しうる資料はすべて入手し、またデジタルデータを作成することが出来た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] One More Manuscript of the Karmavichanga in the National Archives of Nepal, Kathmandu : Transliteration of Manuscript E(2)2007

    • 著者名/発表者名
      Noriyuki KKUDO
    • 雑誌名

      Annual Report of the International Research Institute for Advanced Buddhology at Soka University for the Academic Year 2006 X

      ページ: 93-116

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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