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2004 年度 実績報告書

現代の生命論・環境論との関わりにおけるキリスト教自然神学の再構築

研究課題

研究課題/領域番号 16520053
研究機関京都大学

研究代表者

芦名 定道  京都大学, 文学研究科, 助教授 (20201890)

キーワード自然神学 / 形而上学 / マクグラス / パネンベルク / モルトマン / プロセス神学 / 生命論 / 環境論
研究概要

平成16年度は、現代キリスト教思想における自然神学再構築の諸動向を概観すると共に、この自然神学再構築の可能性を形而上学という観点から具体的に検討することが試みられた。具体的には以下の点について研究が進められ、いくつかの重要な成果をあげることができた。
1.キリスト教自然神学の形成と展開に関して、マクグラスの最近の諸研究を参照しつつ、とくに、キリスト教思想史の観点-コペルニクス主義論争と聖書解釈学(カルヴィニズムの適応理論)との関わり、17世紀のニュートン主義の展開など-から検討を行った。
2.現代キリスト教思想における自然神学再構築の動向として、パネンベルク(『自然の神学に向けて』)とモルトマン(『科学と知恵』)の議論を検討し、こうした問題意識の直接的背景の一つとして、現代の生命論環境論の間題状況が存在することを確認した。
3.キリスト教自然神学の再構築の理論的基盤(哲学的)を考察する中で、形而上学の問題に注目し、形而上学の問い直し-近現代の形而上学への様々な批判を前提として-が自然神学構築の鍵になることを確認した。とくに、この点から、ホワイトヘッド哲学とプロセス神学(ハーツホーン、カブ)の意義について検討を行った。
4.「宗教と科学」研究会、宗教倫理学会、南山宗教文化研究所といった共同研究の場において、様々な立場の研究者と交流し、研究の内容充実と視野拡大につとめた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ティリッヒとフィヒテ2005

    • 著者名/発表者名
      芦名 定道
    • 雑誌名

      ティリッヒ研究 9

      ページ: 73-90

  • [雑誌論文] キリスト教思想と形而上学の問題2004

    • 著者名/発表者名
      芦名 定道
    • 雑誌名

      基督教学研究 23

      ページ: 1-24

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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