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2004 年度 実績報告書

ノルウェー初期木造教会建築にあらわれるキリスト教と土俗信仰の関係

研究課題

研究課題/領域番号 16520057
研究機関東洋大学

研究代表者

中里 巧  東洋大学, 文学部, 教授 (40277348)

キーワードノルウェー / フィンランド / 北欧 / スターヴ / 教会 / 精神史 / 神話 / 民俗
研究概要

1.ノルウェー初期木造教会全29基の北欧精神史的データベースの構築を開始し、初期木造教会の精神史的背景である中世アイスランド関係フィルムをデジタル化した。
2.北欧農耕石器時代の墳墓群について、時代・特徴・意味をタイプ化して整理した。
3.北欧精神史の方法論と理論について、「北欧精神史の範型-研究者とテキストの特徴-」・Christianity and the Primitive in Nordic Ideal History<英文>・「哲学でフィールドワークする」を論文発表した。「哲学でフィールドワークする」のなかで、ノルウェー初期木造教会現地調査の手法を紹介し、北欧精神史理論体系を概説した。
4.12月13〜19日、ヘルシンキにあるフィンランド国立博物館に行き、先史時代室に展示している所蔵品を網羅的に写真撮影するとともに、説明文についても網羅的に記録した。また、フィンランド宗教史学関連について、館員の専門研究者から解説を受けた。フィンランド地域先史時代には、ネアンデルタール人遺跡が含まれており、もっぱらモンゴロイドが居住していた頃の石器群に、高度な文化がみられること、そうした高度な文化をサーミ文化がさらに継承し発展させていることなどが、確認された。
5.2月27日〜3月1日、網走に行き北海道立北方民族博物館・網走市立郷土博物館を訪ね、サーミ文化・イヌイット文化・ツングース文化・アイヌ文化を貫く宗教習俗としての「熊祭り」の存在を確認した。
6.フィンランドと網走において写真撮影したリバーサルフィルムを整理して、デジタル化に備えた。
7.3月28日、第19回国際宗教学宗教史会議世界大会で、The Traces of Norse Mythology in the Old Wooden Stave Churches in Norway(英語)と題して、口頭発表をおこない、北欧異教神殿との関連性も合わせ述べた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 北欧精神史の範型-研究者とテキストの特徴-2005

    • 著者名/発表者名
      中里 巧
    • 雑誌名

      白山哲学 第39号

      ページ: 81-112

  • [雑誌論文] Christianity and the Primitive in Nordic Ideal History2005

    • 著者名/発表者名
      中里 巧
    • 雑誌名

      東洋学研究 第42号

      ページ: 1-6

  • [雑誌論文] 哲学でフィールドワークする2005

    • 著者名/発表者名
      中里 巧
    • 雑誌名

      東洋大学哲学科編哲学講座 第3巻(近刊)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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