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2005 年度 実績報告書

ノルウェー初期木造教会建築にあらわれるキリスト教と土俗信仰の関係

研究課題

研究課題/領域番号 16520057
研究機関東洋大学

研究代表者

中里 巧  東洋大学, 文学部, 教授 (40277348)

キーワードノルウェー / スウェーデン / 北欧 / スターヴ / 教会 / 精神史 / 神話 / 民俗
研究概要

1.すでに調査を終了しているノルウェー初期木造教会建築にかんする写真をデジタル化処理する作業をおこなった。作業は、当初考えていた以上に時間と手間がかかっており、アイスランド地域を主とする写真のデジタル化処理をようやく終えたところである。
2.宗教習俗を研究するうえで、北方小民族のシャーマンにかんする資料を収集した。これらの資料は、初期木造教会にともなう習俗とサーミ等先住民族習俗の関係を調べるうえで、貴重なものである。
3.2005年8月、北欧へ調査に出かけた。ノルウェーでは主にオスロ大学付属歴史博物館で北方小民族について調べ、スウェーデンでは主に古ウプサラで異教神殿の跡地と思われる場所を調べるとともに、現存する古墳やウプサラ大聖堂などとの位置関係を調べた。フィンランドでは主にロバニエミの博物館兼研究所で極地や北方 地域の自然・民族・文化・ロバニエミ周辺の先史などについて、概括的に調べた。
4.2006年2月、網走へ調査に出かけた。主に網走市立郷土博物館や網走市立美術館で、網走市周辺の地域史や画家木村捷司およびその作品であるギリヤーク人の日常を描いた絵やシャーマン儀式の絵を調べた。
5.2005年9月、日本宗教学会でシャーマンに関して口頭発表した。また2005年12月、オーストラリアメルボルン大学で開催された国際キルケゴール会議でキルケゴール思想と呪術にかんして、口頭発表(英語)した。
6.精神史的アプローチとして、そもそも北方とは何であるかという定義の重要性に着目して、ロバニエミや網走で得た資料を用いて、論文執筆をおこなった。本年度は、北方民俗という概念導入にともなう再解釈にとりわけ勢力を注いだ。
7.北欧精神史的観点からキルケゴールを再解釈する試みとして、雑誌「理想」に論文を発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 悪魔的絶望と覚醒2006

    • 著者名/発表者名
      中里 巧
    • 雑誌名

      理想

      ページ: 13-23

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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