• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

中世神道と密教の異端思想の関係に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520061
研究機関茨城大学

研究代表者

伊藤 聡  茨城大学, 人文学部, 教授 (90344829)

キーワード日本思想 / 中世神道 / 密教
研究概要

本年度も、前年度に引き続き、各地の寺院・文庫・図書館へ、定期的かつ継続的な資料採訪を行った。デジタルカメラ、PCを用い、複写・撮影を進めた。主たる調査地は、善通寺(善通寺市)・随心院(京都市)・真福寺文庫(名古屋市)・勧修寺(京都市)・国立公文書館(東京都)・県立金沢文庫(横浜市)・妙法院(京都市)等であった。調査対象は、前年度同様、中世神道典籍と密教の異端思想(立川流的性愛思想)に関わる資料を中心としつつ、弘法大師信仰、宝珠信仰等に関わる資料についても調査した。また周辺する諸学・諸道関係資料(漢学・卜占・兵法・医学等)についても、関連性があると認められるのについては、できるだけ調査・収集に努めた。このようにして、前年度より蓄積されつつある資料については、順次整理を進めている。特に、密教の異端思想と中世神道との関係を示す重要資料たる『石室』『三十七尊配位鈔』『伊勢仏神伝記』等については、次年度に作成される報告書の中核となるものであるので、伝本の系統的収集及び翻刻・解読の作業を行っている。また、神道灌頂に関する印信や次第書・談義書についても収集、整理を進めた。今年度に公表した研究成果としては、金沢文庫の調査に基づき「称名寺の中世神道聖教-特に伊勢神宮に関する伝書をめぐって」(『説話文学研究』40)を発表した。また、真福寺善本叢刊『伊勢神道集』の「神道簡要」「高宮盗人侵入怪異事」「元応二年高宮御事」、続神道大系『習合神道』の「神代卷秘決」解題の執筆に際して、調査の成果を大いに活用した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 称名寺の中世神道聖教-特に伊勢神宮に関する伝書をめぐって2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤 聡
    • 雑誌名

      説話文学研究 40

      ページ: 24-30

  • [図書] 続神道大系『習合神道』2006

    • 著者名/発表者名
      伊藤 聡(共著)
    • 総ページ数
      540(5-38)
    • 出版者
      神道大系編纂会
  • [図書] 真福寺善本叢刊・第二期8『伊勢神道集』2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤 聡(共著)
    • 総ページ数
      823(800-818)
    • 出版者
      臨川書店

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi