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2005 年度 実績報告書

戦時期・敗戦期における少年雑誌の研究 -『週刊少国民』を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 16520101
研究機関名古屋大学

研究代表者

坪井 秀人  名古屋大学, 文学研究科, 教授 (90197757)

キーワード戦争 / 少国民 / グラフ雑誌 / 銃後 / プロパガンダ / 児童文学 / 写真 / オーラル・ヒストリー
研究概要

戦時期および敗戦期に刊行された少年雑誌、朝日新聞社刊行の『週刊少国民』および日本少国民文化協會が刊行した『少国民文化』、さらに朝日新聞社の関連する雑誌『アサヒグラフ』その他のグラフ雑誌や『科学朝日』など戦時期の関連雑誌を収集し、本研究の主たる対象である『週刊少国民』については戦時期までの大部分は収集を終え、戦後期についても収集や調査を行い、全国的にも完備されていない同誌の資料整備と調査を行った。また同誌が後継した『コドモアサヒ』及びその戦後のその後継誌『こども朝日』についても調査を行った。『週刊少国民』の戦時期の収集分すべての号について内容目次のデータベースを作成し、グラビア記事を中心に(一部は全頁)スキャニング作業によってデータファイル化した。
この資料調査とデータベース化によって『週刊少国民』とそれに関連する戦時期の少年雑誌およびグラフ雑誌の性格を位置づけるとともに、グラビア記事の写真表現と文学者らによる文学表現とが緊密に相関し、子どもの読者に対してどのようにプロパガンダとして機能したのか、あるいは戦時期の戦局に対してどのような葛藤を生じていたのかを分析した。これらの作業と平行して、戦時期の少国民文化、特に少年少女の歌謡文化や綴方等に関する分析を行った。
以上の研究の成果の一部は単著『戦争の記憶をさかのぼる』(筑摩書房)に組み込まれた(同書は第14回「やまなし文学賞」を受賞した)。また、本年度(2005年8-9月)ウィーン大学で開催されたEuropean Association for Japanese Studies(ヨーロッパ日本学会)の大会でもパネル発表を行い、「Structuring Desire through Poetry and Photographs in Shukan shokokumin」と題してその成果を報告した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 幸いなるかな忘れゆくもの--危機としての戦後六〇年--2005

    • 著者名/発表者名
      坪井秀人
    • 雑誌名

      前夜(影書房) 3号

      ページ: 117-121

  • [雑誌論文] 踊る少女/書く少女--童謡舞踊・綴方その他--2005

    • 著者名/発表者名
      坪井秀人
    • 雑誌名

      日本近代文学(日本近代文学会) 72集

      ページ: 87-102

  • [図書] 感覚の近代--声・身体・表象--2006

    • 著者名/発表者名
      坪井秀人
    • 総ページ数
      536
    • 出版者
      名古屋大学出版会
  • [図書] 岩波講座 アジア・太平洋戦争3 動員・抵抗・翼賛2006

    • 著者名/発表者名
      テッサ・モーリス-スズキ, 坪井秀人, 佐藤卓己, 孫歌ほか計14名
    • 総ページ数
      384
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 戦争の記憶をさかのぼる2005

    • 著者名/発表者名
      坪井秀人
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      筑摩書房
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 日本文化の連続性と非連続性2005

    • 著者名/発表者名
      エドゥアルド・クロッペンシュタイン, 鈴木貞美, 坪井秀人, 孫才喜ほか計14名
    • 総ページ数
      488
    • 出版者
      勉誠出版
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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