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2006 年度 実績報告書

日本古典文学における偽書の展開の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520105
研究機関奈良女子大学

研究代表者

千本 英史  奈良女子大学, 文学部, 教授 (50188489)

キーワード偽書 / 文学史 / 東アジア
研究概要

平成18年度は、17年度にマレーシア南方学院を訪問して、中国における偽書について、直接教えを乞うことができた華人族群與文化研究所所長の鄭良樹氏を、日本学術振興会外国人招へい研究者(短期)受入研究者として奈良に迎え、約一ヶ月間にわたって集中した意見交換を行った。この意見交換は鄭教授と千本とが相互にレポートを行い、それに対してコメントをつけるという形でなされた。また毎回10名内外の日本国内の研究者がそれに参加した。さらに鄭教授と千本は共同して、国文学研究資料館、神奈川県立金沢文庫、京都大学人文科学研究所、大谷大学図書館を歴訪し、文献学的な調査を行い、意見交換を行った。
これらの中で、日本と中国との偽書のとらえ方の落差や、文学意識そのものの差違が次第に浮き彫りになってきたが、それらはまだ整理しきれていない。
千本の研究活動としては、絵画領域を含め、異本間の差違について判明したことを一般に報告することが多かった。奈良女子大学文学部後期公開講演「奈良の文化財と文学 涅槃図と文学」(10.28)、奈良県図書館協会地域資料研究会公開講座「県下の重文涅槃図を読む 宗祐寺と達磨寺の釈迦涅槃図」(12.3)、大学共同利用機関法人人間文化研究機構連携研究〔人と水〕研究報告「眺める水、触れる水」(1.19)などである。この間、「清少納言松島日記」「兼好法師諸国物語」などを扱った共著書1冊、論文3編の成稿を見たが、いずれも印刷は年度を越したため、本年度成果としては挙げ得なかった。
研究協力者の井口洋奈良女子大学名誉教授は、日本近世文学会秋期大会において、「奥の細道松島条校訂私案」を口頭発表した(11.4)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 説話と女 彼我の違いを娯しむ2006

    • 著者名/発表者名
      千本英史
    • 雑誌名

      東洋文庫ガイドブック(平凡社)

      ページ: 135-139

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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