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2006 年度 実績報告書

中世小説の発生と展開、影響についての研究-本文と挿絵の両面-

研究課題

研究課題/領域番号 16520108
研究機関長崎大学

研究代表者

勝俣 隆  長崎大学, 教育学部, 教授 (70141934)

キーワード中世小説 / お伽草子 / 室町物語 / 本文 / 挿絵 / 絵巻 / 奈良絵本 / 物語
研究概要

平成18年度においては、国内外の伝本調査、講演、論文執筆、翻刻と解題等が主な実績である。国内の調査においては、公文教育研究会の所蔵する『七夕』の伝本を閲覧・調査・撮影し、解題を付して翻刻することが出来た。また安城市立博物館でも調査をした。さらに、広島の海の見える杜美術館における奈良絵本・絵巻の国際会議においては、同館が所蔵する多くの美術的価値の高い奈良絵本・絵巻を閲覧でき、資料を収集した。また、参加者が持ち寄った、個人の収集している奈良絵本等に伝本も閲覧し、一部撮影することが出来た。さらに、同館では、奈良絵本・絵巻の国際会議における二人の講演者の一人として、「お伽草子『七夕(天稚彦物語)』の諸問題」の題で、講演を行った。海外については、9月にアメリカのイリノイ州立大学へ出かけ、『蓬莱物語』『熊野の本地』『ものぐさ太郎』『釈迦の本地』『時雨』等の伝本を閲覧し、調査の上、デジタルカメラで撮影を行った。他にも、イリノイ州立大学が所蔵する日本の古典籍のおもなものについて、書誌をとった。また、実物を確認する時間がなかったものについても、カードを閲覧して、所蔵作品について確認することが出来た。なお、公文教育研究会の所蔵する『七夕』の伝本については、許可を得て、紀要に解題を付けた上で、翻刻できた。さらに、海の見える杜美術館で行った講演についても、細部を訂正の上、『奈良絵本・絵巻研究』という雑誌に掲載できた。他にも、中世小説『七夕』(大蛇怪婚系)の諸伝本の校合を行い、校本を作成する作業も行え、総じて、大きな成果があった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 七夕伝説の発生と変容2007

    • 著者名/発表者名
      勝又 隆
    • 雑誌名

      古事記年報 49号

      ページ: 1-23

  • [雑誌論文] 公文教育研究会蔵『七夕』の翻刻並びに解題2007

    • 著者名/発表者名
      勝又 隆
    • 雑誌名

      長崎大学教育学部紀要 人文科学 73号

      ページ: 1-16

  • [雑誌論文] イリノイ州立大学所蔵中世小説カンケイ古典籍書誌調査報告2007

    • 著者名/発表者名
      勝又 隆
    • 雑誌名

      附属教育実践総合センター紀要 6号

      ページ: 193-204

  • [雑誌論文] お伽草子『七夕(天稚彦物語)』の諸問題2006

    • 著者名/発表者名
      勝又 隆
    • 雑誌名

      奈良絵本・絵巻研究 4号

      ページ: 1-15

  • [雑誌論文] 月の不老不死性と文学の関係についての一考察2006

    • 著者名/発表者名
      勝又 隆
    • 雑誌名

      国語と教育 31号

      ページ: 11-22

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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