研究課題/領域番号 |
16520109
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
三谷 邦明 横浜市立大学, 国際総合科学部, 教授 (80145672)
|
研究分担者 |
井上 眞弓 東京家政学院大学, 人文学部, 教授 (80349521)
下鳥 朝代 東海大学, 文学部, 助教授 (50297173)
正道寺 康子 聖徳大学短期大学部, 助教授 (70320702)
萩野 敦子 琉球大学, 教育学部, 助教授 (90343376)
宮谷 聡美 東京経営短期大学, 専任講師 (30352694)
|
キーワード | 狭衣物語 / 平安後期 / 言語文化圏 / 地名 / 歌語(歌ことば) / データベース / 後期物語 / 文学 |
研究概要 |
本研究は、『狭衣物語』を中心とした平安後期言語の文化的状況を調査・研究するもので、三カ年にわたって行う研究の第二年目である本年度は、初年度に進めたデータ収集・整備作業を続け、精度を高めるととともに、成果公開のための基盤を作ることに研究の中心をおいた。具体的には、(1)歌枕との関連を視野において、『狭衣物語』に登場する地名が広く平安かな文学においてどのような分布を示すかのデータベースの作成、(2)平安後期における空間意識を『狭衣物語』に見られる地名を手がかりとして明らかにするためのデータ収集、(3)『狭衣物語』における歌ことばの形成と表象の展開というテーマで『狭衣物語』の表現の和歌世界への展開を調査・研究、(4)宗教・男・女・親族関係に関する命題表現に関するデータ収集、以上のことを、共同研究の形で初年度の成果を受けてより進展させることができた。データについては、公開のための方法をそれぞれの性格にふさわしい形で決定することができたので、最終年度においては、公開に向けての作業を進めることになる。また、成果について、研究会において発表形式でも公開し、質疑及び討論を行なうことができた。それにより、共同研究にふさわしい作業成果の共有が果たされ、最終年度の報告に向けての基盤を形作ることができた。また、最終年度の報告書の基本的な枠組みについて決定し、収集したデータについて、コンピュータによる利用が可能な形での公開のための準備(CDによる生データの配布とインターネットにおける公開のための準備作業)を始めることができた。
|