1.書籍文化史研究に関する基礎的データの集積・整備 (a)和漢書古典籍を含む蔵書目についてのデータの集積と目録化 中央大学図書館、および国文学研究資料館所蔵の蔵書目についてデータベース化に着手し、中央大学図書館所蔵のものについては、目録化を終えた。また、所蔵の無いものについて、文書目録を中心に購入した。 (b)書籍文化史研究文献目録の整備・公開 2004年10月末までに収集したデータを整備し、『書籍文化史』第6集に「近世書籍文化史研究文献目録-補遺6-」として公開した。 (C)書籍文化史料所在情報の収集・整備・公開 国立公文書館内閣文庫・国文学研究資料館史料館・桐生市立図書館・岐阜県立図書館・岐阜県立文書館・栃木県立文書館・信州大学図書館・福井県立歴史館・沼津市明治史料館・上尾市教育委員会、また大桑村定勝寺・王滝村鳳泉寺・小千谷市魚沼神社・同小船井家・松本市高美家所蔵の史料について調査した。そのうち書籍文化史関連の史料と目されるものについては、写真撮影および翻字を行い、書誌をデータベース化した。また、定勝寺所蔵の蔵書目録については『木曽須原定勝寺所蔵和古書および大般若波羅蜜多経目録』(中央大学近世文学ゼミナール発行)に翻字を掲載した。 また、既刊の史料については、中央大学図書館所蔵の県史・市史等について調査を行い、データベース化した。 2.研究者間の情報疎通促進・成果の公開 『書籍文化史』第6集を2005年1月に発行し、関係機関および研究者に配布した。5本の寄稿論文を掲載したほか、「書籍文化史研究文献目録-補遺6-」を掲載した。
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