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2006 年度 実績報告書

朝鮮総督府における「国語」政策の基礎的研究-朝鮮総督府編纂発行教科書とその背景-

研究課題

研究課題/領域番号 16520123
研究機関佐賀女子短期大学

研究代表者

長澤 雅春  佐賀女子短期大学, 文化コミュニケーション学科, 教授 (00310920)

キーワード朝鮮総督府 / 国語政策 / 植民地 / 朝鮮 / 韓国 / 教科書 / 日本語教育 / 国語読本
研究概要

平成18年度は、前年と同様に韓国ソウルにある国立中央図書館および釜山市立市民図書館において、植民地期発行の朝鮮教育に関連する和書の蔵書調査を行い、朝鮮教育に関連する一次資料の複写収集を行った。韓国国立中央図書館には、朝鮮教育を知る上に重要な一次資料となる朝鮮教育会(朝鮮総督府学務局内)『文教の朝鮮』がマイクロフィルムにより全巻が保存されているのは貴重である。
口頭発表では、日本近代文学会秋季大会(於九州大学、10月28日)において、「教科書に書かれた<外地>とく内地>-朝鮮総督府編纂教科書を中心に-」を行った。これは、第一次朝鮮教育令期における『修身書』に描かれる朝鮮のイメージ像は、実は内地文部省版の挿絵を入れ替えたものであったり、あるいは「不潔」「怠惰」をキーワードとして、それを「清潔」「勤勉」へと導く教化教訓的内容であったりするものだが、それが第二次朝鮮教育令によって変化を生じたこと、両制度の相違点などを説明した。
『佐賀女子短期大学研究紀要』(41集、2007.3)に、論考「日韓併合下における朝鮮教育の同化思想について-学務官僚弓削幸太郎と大野謙一の場合-」を掲載した。これは、併合から3・1独立運動までの朝鮮総督府学務課長を務めた弓削幸太郎と、斉藤実朝鮮総督の着任に際して赴任した大野謙一学務課長の同化思想概念は、3・1独立運動後における朝鮮総督府の政策変更を背景とすることを明かにしたものである。
また、調査成果については、HP「近代日本と韓国・朝鮮半島」(http://swjc.saga-wjc.ac.jp/nagasawa/)において随時更新をした。本サイトでは韓国国立中央図書館・釜山市立市民図書館に蔵書される資料をデータベース化、また朝鮮総督府教科書については本文をテキスト化してあるため、東京大学東洋文化研究所では資料提供として、国立国会図書館関西館でも研究サイトしてHPにリンクされてある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 日韓併合下における朝鮮教育の同化思想について-学務官僚弓削幸太郎と大野謙一の場合-2007

    • 著者名/発表者名
      長沢雅春
    • 雑誌名

      佐賀女子短期大学研究紀要 41

      ページ: 12

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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