(I)我が国における佛舞の伝承地が、大日堂(秋田)、伊豆神社(長野)、観音堂(静岡)、泰蔵院(静岡)、天宮神社(静岡)、小国神社(静岡)、高勝寺(愛知)、鳳来寺(愛知)、糸崎寺(福井)、松尾寺(京都)、遍照寺(和歌山)、四天王寺(大阪)、隠岐国分寺(島根)、の13社寺に現在も伝承されている事を明らめた。 (II)平成16年8月に云南大学で開催された国際会議において、佛舞研究の招待講演を行ったところ、中国の少数民族研究者達(云南大学副学長・段炳昌氏他)の示教により、日本の佛舞が、大理の白族(ベーズー)等に共通するところのあること等が判明した。 (III)本年は、糸崎の佛舞の舞い人(一番太鼓の舞・二番太鼓の舞・三番太鼓の舞・念菩薩の舞)の手、足、頭に注目し、それを動態解析資料として時系列表に現して、可視的に「佛舞」を分析する手法を可能とした。これによって、他の舞との比較検討が科学的に行えることとなった。
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