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2004 年度 実績報告書

1950年代までのアメリカ女性雑誌における女性作家の言説研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520127
研究機関岩手大学

研究代表者

秋田 淳子  岩手大学, 人文社会科学部, 講師 (10251688)

キーワードアメリカ文学 / 女性研究 / 雑誌研究 / 家政学 / アメリカ文化
研究概要

Godey's MagazineとLadies' Home Journalの2誌の考察をすすめた。19世紀アメリカのイデオロギーの中で白人中産階級女性は家庭の領域で過ごし、社会的な接点はあまりもたなかっとされている。家庭に閉鎖されている女性たちの日常生活の過ごし方を雑誌文化から読み取り、彼女たちの創造性が狭い領域でいかに発揮されているかを分析した。家庭の中で彼女たちが果たした料理、洗濯、掃除、使用人への接し方、育児などの「家事」を日常の雑務とせず、そこに創意工夫をすることで生活を豊かにしながら女性文化を構築していった過程をおった。そうした日常生活の中から生み出された19世紀女性たちの文化的背景と女性作家たちの作品の関係を考察した。
2004年11月13日に東北大学で開催された東北英文学会では、当時無名作家だったMary Austinがいかに東部の雑誌市場を利用して作家としての地位を確立したかという点について口頭発表し、その成果を「Mary AustinのThe Land of Little Rain再評価」として「東北英文学会大会Proceedings第59回大会」にまとめた。雑誌市場が無名であった女性作家を輩出する媒体となったが、作品を商品として市場にのせるために作品世界に矛盾が生じていることを指摘した
2005年2月4日から14日までは、19世紀に出版された家政学の文献などのうちリプリント版もマイクロフィルムでも読めないものを収集するために、アメリカワシントンDCのLibrary of Congressを訪れた。小説ではたびたび料理をすることが重要なモチーフとなることから、料理を文化的に読み解く資料や、エチケットブックなども収集し、雑誌でとりあげられる女性たちの関心を裏付ける二次資料としての著書を利用している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Mary AustinのThe Land of Little Rain再評価2005

    • 著者名/発表者名
      秋田 淳子
    • 雑誌名

      東北英文学会大会Proceedings第59回大会

      ページ: 77-83

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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