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2005 年度 実績報告書

1950年代までのアメリカ女性雑誌における女性作家の言説研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520127
研究機関岩手大学

研究代表者

秋田 淳子  岩手大学, 人文社会科学部, 講師 (10251688)

キーワードアメリカ文学 / 女性研究 / 雑誌研究 / 家政学 / アメリカ文化
研究概要

昨年度より引き続きGordey's MagazineとLadies' Home Journalの考察をすすめるとともに、Louisa May Alcottが寄稿したことでも著名なWoman's Journalを研究の対象とした。19世紀から20世紀初頭にかけて、白人中産階級の女性たちはヴィクトリア朝的な女性像を理想とし、多くの場合、家庭を中心に活動した。彼女たちをとりまく生活領域は「内」と「外」に大きく分けられ、「内」にとどまることが理想的な女性とされていた。2年目にあたる本研究においては、家庭という「内」の領域にとどまりながらも、彼女たちが「外」の世界と結びついていたことを証明したいため、キッチンを中心とする場所、「食」、「料理」をキーワードに考察をすすめた。家事の中でも料理の重要性に焦点をあて、女性たちが家庭の食を司ることにより「外」の世界と通じていたことを示しつつある。また、家庭のなかにおいても、「食」をとおして「外」の世界が象徴する環境や自然への意識が覚醒していたことを認識した。オルコットの『若草物語』にみるように一般的に家庭小説と呼ばれる小説が「内」だけでなく、いかに「外」の世界と関係していたかを同時代の雑誌の言説から証明することを目的とした。
19世紀に出版された料理の本や家政学の本を調べるために、2006年2月2日から15日まで、アメリカ合衆国ニューヨーク州のニューヨーク市立図書館を利用して資料収集にあたった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Louise Erdrich著Love Medicine(1984)における「場所の感覚」2006

    • 著者名/発表者名
      秋田淳子
    • 雑誌名

      言語とコミュニケーション:三浦勲夫教授退職記念論文集

      ページ: 203-229

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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