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2005 年度 実績報告書

Waceにおける海事表現に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520154
研究機関神戸大学

研究代表者

三木 賀雄  神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 教授 (00209735)

キーワードフランス文学 / 中世 / 海事 / 北西ヨーロッパ海域
研究概要

今次の研究は平成16年度から17年度にわたる2年を期間とするが、16年度は申請書の研究計画・方法に沿って、Waceの作品における海事表現を収集し、データ化をおこなった。
平成17年度は、ヴァースの作品とその他の年代記的な文献から構築した基本データをもとに、海、船、港湾、艤装術、航海術などをはじめとした当時の海事技術の実態をできうるかぎり幅広く、また正確に確認した。次に、Corpus de la litterature medievaleなどの電子化されたデータ・ベースを利用して、同時代の文学作品にみられる海事表現との比較検討を行い、そこに含まれる表現内容の特色、海事用語の使用傾向などの海事事象に対する理解の度合いや関心の在りようを分析しながら、海洋に対する時代精神の変化をさぐる作業を行った。当然のことながらこの作業には膨大な時間が必要となることが予想されたが、本年度は特に海洋とのかかわりが深い『トリスタン物語』を中心に作業を進めた。具体的には、トリスタン物語における海事表現の詳細な検討をおこない、本来的にトリスタン物語に内在していたはずのケルト固有のイムラヴァ(航海譚)的要素が、海を軍事的遠征と交易の要路として重視するプランタジュネ家支配のもとで、どのように変貌を遂げたかを検証し、そこから浮かび上がるアングロ・ノルマン領域の地域性と時代精神の特質を解明しつつ、最終的には本研究の目的である、人間と海との普遍的な関わりについての原点の一端を明らかにする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Waceにおける海事用語の研究 -帆走-2005

    • 著者名/発表者名
      三木賀雄
    • 雑誌名

      神戸大学 国際コミュニケーションセンター論集 第2巻

      ページ: 14-23

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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