研究概要 |
本年度は研究の最終年度にあたるため、成果の全体像を見すえた上での作業を行った。 まず、2007年12月に行われた日本アメリカ文学会関西支部大会におけるシンポジウム「20世紀アメリカ文学の政治学」において、「イメージを創る-女の政治学」を発表。G.スタインとM.ウエストにおける暴力性と自己イメージの作り方について考察した。つづいて2008年3月にサンフランシスコにおいて開かれた、全米日系人歴史協会主催の日米合同シンポジウム、"The Legacy of Japanese Women:Past, Present & Future:US-Japan Women's Dialogue"に参加。"Two Encounters with Japanese Immigrants to the US"を発表した。日系移民女性の社会貢献について討議したこの学会において、多くのアメリカ人研究者と親密に討議できたことは大変有意義であった。さらにこの後、ボストン、シラキュース、アトランタ各地を訪問し、現地の研究者と懇談し資料収集をすることもできた。 暴力と女性というテーマについては、H.B.ストウ夫人の作品について、さらにT.モリスンの作品についての論文を執筆した(未発表)。これらはいずれ出版したいと考えている単著に含める予定である。 2008年12月からは4ヶ月間にわたって、フルブライト奨学金を受け、アメリカのイェール大学に滞在し、リサーチをする予定である。この期間に、本科研で扱った女性と暴力に関する論考を一つにまとめあげたいと思っている。
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