研究概要 |
1研究成果公表:(1)論文交付申請書には1)ユゴーにおける司祭像-トルクマダとシムールダン」、2)「サント=ブーヴVolupteにおける司祭像」3)「王政復古期の司祭像」と題して発表を計画していたが、1)およぼ3)はすでに公表した。2)に関しては、本年度5月原稿提出締め切りの大学紀要に掲載を予定している。計画にはなかったが、社会・制度史の視点を充実させるため、デュパンルー枢機卿関連論文を公表した。(2)口頭発表実施計画にしたがって日本ニゴー学会において、「死刑による救い-ユゴーにおける司祭像:トルクマダとシムールダン」と題して発表を行った。この際にユゴー学会のその他のメンバーとこのテーマに関して意見交換を行い、貴重な示唆をえた。 2資料収集:(1)Louis Blanc: Histoire de la Revolution francaise, De Vaulabelle: Histoire des deux Restaurations他、19世紀のキリスト教関連書籍、サント=ブーヴに関する研究書等の資料収集を引き続き行った。 (2)渡仏した際、フランス国立図書館において主としてデュパンルー枢機卿関連の資料で手元になかったものを検索し、精読して論文作成に役立てた。 (3)昨年度にフランス国立図書館で調査した雑誌Art sacreの内容を吟味し、必要箇所をコピーのかたちで入手した。 3海外研究者との交流:渡仏した際、Renanの研究者であるLaudyce Retat氏と意見交換した。またBulletin renanienに掲載された論文が評価され、ソルボンヌ大学のClaire Evesque氏より、Association internationale des Etudes francaisesの来年度のルナン関連小学会(Journee Renan)での発表を依頼され、これを受諾した。
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