研究概要 |
既に「研究計画調書」以来報告しているように後代作品(epigones)として挙げた四作品のうち、写本解読の作業が完了しているため扱い易いと思えたLe Couronnement de Renartの全体的解明への第一歩としてedition diplomatiqueを完成し、第十六回国際動物叙事詩学会(2005.8於Munster大学)で問題点を部分的に発表、更にパリ大学Philippe Menard等の御教示による修正を加え、本学紀要に「其の一」として発表した。四作品のうち二番目の作品としてRutebeuf Le Renart Bestourneに取りかかり、同作品を伝えている全写本の照合を終え、variantesを含めtexteの前文の比較対照の可能な総まとめを作成、やはり「其の一」として同紀要に発表した。上記2作品に関しては来年度内に各「其の二」にglossaire, notes, commentaires等を含む語学的、文献学的研究を完了し、一応の全体的解明の完成を期す所存である。
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