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2006 年度 実績報告書

日本におけるフランス近代詩の受容研究と翻訳文献のデータベース作成

研究課題

研究課題/領域番号 16520208
研究機関大阪大学

研究代表者

北村 卓  大阪大学, 大学院言語文化研究科, 教授 (70161495)

キーワードフランス近代詩 / ボードレール / 受容研究 / 福永武彦 / 宝塚歌劇 / フランス・イメージ
研究概要

一昨年度に行った明治期の研究及び昨年度行った大正期の研究を踏まえた上で、本年度は、戦前の昭和期を中心に日本においてフランス近代詩がどのような過程を経て翻訳・発表されたのか、すなわち原典の確定、翻訳者、発表の媒体、社会的状況を明らかにするとともに、それらがどのような読者層に受容され、さらには日本の作家や芸術家さらには日本の社会にどのような影響を与えたのかを、福永武彦などマチネ・ポエチックのグループを中心として具体的に考察した。これらの成果は、昨年度・一昨年度の研究成果と併せて、本年3月末に刊行予定の成果報告書において公表される。
また、昨年岡山大学で開催された日本フランス語フランス文学会秋季大会のワークショップ「トランスポシション・ボードレール」(2006年10月29日)において、「ボードレールと日本-文化創造の文脈における」と題し、日本におけるボードレールの創造的受容に関する発表を行った。続いて、大阪大学で開催された日本比較文学会関西大会では、シンポジウム「近代日本とフランス-文化の創造と交流」(2006年11月11日)を主催し、総合司会およびコメンテーターを務めた。これらの発表はいずれも本研究と密接な関係をもつものである。
さらに、大正から昭和にかけて、フランス詩を含むフランスの文学や文化が、宝塚歌劇などのポピュラー・カルチャーにおいてどのような変容過程を経て受容されてきたのかについても、「宝塚歌劇におけるフランス・イメージの生成と変容」と題する論文において考察した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 宝塚歌劇におけるフランス・イメージの生成と変容-「ベルばら」への道程2006

    • 著者名/発表者名
      北村 卓
    • 雑誌名

      『表象と文化III』「言語文化共同プロジェクト2005」(大阪大学言語文化研究科)

      ページ: 1-10

  • [図書] シュンポシオン : 『モスラ』における楽園幻想の系譜-ボードレール・ゴーギャン・福永武彦2006

    • 著者名/発表者名
      金崎春幸 他
    • 総ページ数
      445
    • 出版者
      朝日出版社
  • [図書] 日仏交感の近代 : 岩野泡鳴とフランス象徴詩2006

    • 著者名/発表者名
      宇佐美斉 他
    • 総ページ数
      456
    • 出版者
      京都大学出版会

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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