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2005 年度 実績報告書

漢蒙対訳語彙集におけるモンゴル語の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520223
研究機関東北大学

研究代表者

栗林 均  東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (30153381)

キーワード至元訳語 / 華夷訳語 / モンゴル語 / 対訳語彙集 / ローマ字転写
研究概要

本研究は、中国ので編纂された『至元訳語』『華夷訳語』「韃靼館訳語」『北虜訳語』等の中国語とモンゴル語との対訳語彙集(「漢蒙対訳語彙集」)をモンゴル語学の観点から研究使用とするものである。主たる目的は、(1)それらの書誌学的な情報を整理した上で異本の校訂作業を行うこと、(2)モンゴル語史の観点からそれぞれの語彙集に収録されたモンゴル語の音声的、意味的な特徴を明らかにすること、(3)それらを互いに比較することによってモンゴル語の語彙の変遷を明らかにすることをめざしている。
平成17年度の研究としては、『至元訳語』と『華夷訳語』(甲種、乙種、丙種)について漢語、漢字表記モンゴル語、およびローマ字転写モンゴル語のデータを計算機に入力して、その校正と本文の校訂作業を並行して行った。さらに、入力したデータを元に、それぞれの語彙集の「漢語索引」「漢字表記モンゴル語索引」「ローマ字転写モンゴル語索引」を作成し、さらにそれらを統合して異同の比較ができるような「漢語索引」と「モンゴル語索引」を製作した。それらは研究成果として公刊するべく準備を進めている。
また、平成17年8月には、前年と同様中国第一歴史档案館と内蒙古大学への調査旅行を行ない、資料と情報を収集するとともに、第1回中国蒙古学国際学術討論会に参加して成果の一部を発表した。さらに『「御製満珠蒙古漢字三合切音清文鑑」モンゴル語配列対照語彙』(呼日勒巴特爾との共著)を交換したが、これは漢蒙対訳語彙集の清朝時代における発展形として位置づけられるものである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 『元朝秘史』におけるモンゴル語音訳漢字書き分けの原則-u/uを表す漢字を事例として-2006

    • 著者名/発表者名
      栗林 均
    • 雑誌名

      東北アジア研究 第10号

      ページ: 75-92

  • [図書] 「御製満珠蒙古漢字三合切音清文鑑」モンゴル語配列対照語彙2006

    • 著者名/発表者名
      栗林均, 呼日勒巴特爾
    • 総ページ数
      652
    • 出版者
      東北大学東北アジア研究センター

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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