研究課題
基盤研究(C)
平成16年度〜平成17年度の研究実績概要1.多言語併用状況の最新動向調査:スイス及びスイス・グラウビュンデン州の公用語であるロマンシュ語および周辺のゲルマン系諸方言およびイタリア系諸方言について、2004年時点での言語併用状況に関する実態調査を行うため、2004年3月にスイス・クール市に所在する『グラウビュデン・ロマンシュ語辞典』編集局において研究者らと意見交換と情報収集を行ない、最新の研究動向を把握した。2.多言語併用話者における言語使用意識調査:2004年3月に同じくクール市にある言語復興のためのと言語文化振興財団Lia Rumantscha「ロマンシュ語連盟」の協力を得て、多言語併用下の一般話者の意識に関する最新のデータを採集し形態統語論的分析の準備を進めた。3.形態統語形成プロセスと話者の使用意識の分析:特にゲルマン系方言やドイツ語との接触状況にあるエンガディン地方の一般話者における語形成、発音の自由変異(ゆれ)、文構造の調査を、言語政策の規範に影響されていない民話資料を用いて行った。4.言語コーパスの構築:インターネット上で発信されているロマンシュ語サイトから語形成パターンの用例や・動詞連語などの用例を採集した。また言語規範に影響されず言語使用者の意識が把握しやすい民話資料から、コンコーダンスや出現頻度調査のための語彙一覧を作成し基礎コーパスを構築した。
すべて 2006 2005 2004
すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)
言語情報学研究報告 9
ページ: 124-139
Linguistic Informatics 9
外国語教育研究 8
ページ: 115-121
JAFLE BULLETIN 8
Report of the Research project, Grant-in-Aid for Scientific Research, 2002-2003
ページ: 157