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2005 年度 実績報告書

アブハズ語テキストの分析と基礎語彙集の作成

研究課題

研究課題/領域番号 16520236
研究機関名古屋大学

研究代表者

柳沢 民雄  名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (80220185)

キーワードアブハズ語 / カフカース諸語 / テキスト / 語彙集
研究概要

グルジア共和国にてアブハズ語母語話者から実地調査を行い、テキストの収集と分析、及び文法構造の調査を8月より9月上旬にかけて行った。調査場所は、前年度と同様にトビリシ市のカフカースドームにて行った。インフォーマントはアブジュイ方言話者のAna Tsvinariaさんにお願いした。
国内においては今年度の調査資料と昨年度の調査資料を用いて以下の三点について研究を行った:(1)テキストの分析、(2)語彙のデータベース化、及び(3)文法構造の理論化。これらを報告書、及び論文三点として纏めた。まず(1)に関して、アブハズ語の神話テキストと民話テキストの本文、その音韻表記、文法分析(全ての語を形態素に分析しグロスで表記)、翻訳及び言語学的な註を付け、これを報告書として纏めた。(2)に関しては、テキストに現れる語彙を中心にインフォーマントより調査した語彙項目をデータベース化し、語彙集を作成し、これを報告書に附した。具体的には、名詞はその複数形を必ず表記した。他方、動詞に関しては、現在形、アオリスト形、及び命令形をほぼ全ての動詞に表記した。特に基礎語彙に関しては、全ての時制の形態と様々な文法範疇をとる動詞複合体の形を表記した。またこの語彙種にはテキストやインフォーマントから得た例文を出来る限り含めた。(3)に関しては、民話テキストにしばしば現れる小辞をテキストを用いて分析し、論文"Prefixal Particles in Abkhaz"として発表した。さらに統語構造に関しては(1)のテキスト分析の註の中で検討した。アブハズ語の母音シュワーの問題は今まで収集した資料を用いて検討し、学術論文"Schwa in Abkhaz"として発表した。またアブハズ語のアクセントの問題をシュワーの問題との関係で論じ、論文「アブハズ語アクセントとschwaについて(1)」として発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Prefixal Particles in Abkhaz2005

    • 著者名/発表者名
      Yanagisawa Tamio
    • 雑誌名

      Typological Studies Vol.1

      ページ: 61-70

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Schwa in Abkhaz2005

    • 著者名/発表者名
      Yanagisawa Tamio
    • 雑誌名

      Japanese Slavic and East European Studies Vol.26

      ページ: 23-36

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] アブハズ語アクセントとschwaについて(1)2005

    • 著者名/発表者名
      柳沢 民雄
    • 雑誌名

      言語文化論集(名古屋大学言語文化・国際言語文化研究科紀要) 第27巻第1号

      ページ: 185-204

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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