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2005 年度 実績報告書

中世スラブ語諸文献における聖書引用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520237
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 昭裕  京都大学, 文学研究科, 教授 (50135498)

キーワード聖書テクスト / 引用 / 『過ぎし年月の物語』 / 『キリル伝』 / 『メトディオス伝』 / 『ボリス・グレブ伝』
研究概要

本研究は、『過ぎし年月の物語』を初めとする中世ロシアの年代記、『キリル伝』『メトディオス伝』を中心とする古教会スラブ語時代に成立した聖者伝、『ボリス・グレブ伝』を初めとするロシアで成立した聖者伝を対象に、中世スラブ語の諸文献中における聖書本文からの引用テクストについての総合的研究を目指すものである。
平成17年度は前年度に引き続き、対象となる諸文献における聖書からの引用について、基本的な調査・データ収集を行った。
1)『過ぎし年月の物語』のテクストが6つの段階の集成によって成立したというシャフマトフの説に関連して、同年代記のテクストをこの6段階集成説に従って整理し、それぞれの段階の編纂者が、それぞれでどのような態度で聖書からの引用を行っていたかを分析した。
2)平成16年度に行った『過ぎし年月の物語』『キリル伝』『メトディオス伝』各テクストにおける聖書からの引用部分の同定作業とデータ化作業を継続するとともに、その結果を整理して、それぞれのテクストの特徴を明らかにする作業を行った。
3)平成16年度に行った『過ぎし年月の物語』『キリル伝』『メトディオス伝』各テクストにおける聖書からの引用部分の同定作業の結果あきらかになった旧約聖書ならびに使徒書簡からの引用部分について、Grigorovicev parimejnikやVoskresenskij校訂の使徒書簡集等との対照作業を継続して行い、そのデータベース化の作業を行った。
4)引用テクストとスラブ語訳聖書テクストの対照作業が終わったものから、順次、引用者によるテクストの改変がどのような形で行われたかを類型化して整理する作業を開始した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 『過ぎし年月の物語』-テクストの構造と生成-2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤昭裕
    • 雑誌名

      ユーラシア古語文献の文献学的研究 16

      ページ: 7-11

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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