研究課題
基盤研究(C)
1.総論日本語の電子資料を用いて文法を中心とする諸事象の分析を行うとともに、日本語研究における電子資料利用の諸問題について一般的見地からの考察を行った。それらの分析・考察の結果は論文や口頭発表などの形で発表した。2.出版物事例研究としては、日本語研究における大きなテーマであるモダリティとコピュラ文をそれぞれ考察した論文を発表した。内省に基づく原理的、理論的考察に、大規模な電子資料の調査によって確かめられる用法の実態を組み合わせることによって分析・記述の精密化を図った。また、言語資料の規模が大きくなると、それに比例して周辺的、例外的な用例の出現が増加する。大規模な電子資料の場合にはそれが特に顕著に現れる。そうした問題について考察した論文を発表した。以上のほか、語彙の研究におけるコーパスの利用について概説した論文や、コーパス言語学を含む事典の項目などを執筆した。3.口頭発表など2005年3月に開催された国立国語研究所第13回国際シンポジウム「言語コーパスの構築と活用」にコメンテーターおよびパネルディスカッションのパネリストとして参加し、発表・討論を行った。また、国立国語研究所を中心として2006年9月に発足した日本語書き言葉コーパス構築計画に参加し、約半年間の期間に会議や研究会において4度の発表や報告を行った。国外では、2006月秋に北京日本学研究センターで日本語研究におけるコーパスの価値・可能性や日本語コーパスの現状について講義を行った。ほかにも、中国の数大学で、日本語研究者・大学院生を対象として同様の内容の紹介や指導を行った。
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Current topis in the study of Japanese compound particles(Izumi Shoin)
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朝倉日本語講座6 文法II(尾上圭介編)(朝倉書店)
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Grammar II(Asakura Shoten)
Japanese Grammar Vol.4 No.2
New studies of vocabulary, Hitsuji Shobo (to appear)
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