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2007 年度 実績報告書

東北地方におけるマタギ語彙の研究とマタギ語辞典の編纂

研究課題

研究課題/領域番号 16520245
研究機関九州大学

研究代表者

板橋 義三  九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (50212981)

キーワードマタギ語彙 / アイヌ系言語語彙 / マタギ語辞典 / 借用語彙 / 瀕死の言語
研究概要

今年度は最終年度である。最終的なまとめとして『マタギ語辞典(現代図書)』を編纂し、平成20年2月11日発刊した。これはこれまでの集大成であるが、平成16年度からの4年間のうち、3年間を毎夏秋田と青森を訪れ、マタギの人々の協力を得て成しえたものである。
最終年度は特に調査を行わず、これまでの語彙、アイヌ系言語語彙、音声・音韻的特徴、記述法をすべて総合的に判断し、そしてマタギの伝統的服装、道具などを収録した画像なども整理することにほとんどの勢力を注ぎ、現代図書の編集者と話し合いをしながら、マタギ語辞典の最終的姿を整え、発刊することができた。
今回のマタギ語辞典の編纂において苦心した点はいかに本来の方言を生かした形に語彙として表現するかという点であったが、方言を基盤におき、さらにその上にマタギ語を載せるといった形式にし、語によっては2つ異なる発音がある可能性があり、実際にそのような例はあれば、異なる方言としてそれを取り入れた。また同音であっても方言によっては意味が異なるものが散見され、そのような語彙も異なるものとしてリストした。
最終的にマタギ語辞典として発刊されたのはいいが、それと相まってマタギ語がマタギの人々から日に日に遠ざかっていっていることも確実であり、最終的には博物館行きになるだろう。大変残念なことである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 図書 (1件)

  • [図書] マタギ語辞典2008

    • 著者名/発表者名
      板橋 義三
    • 総ページ数
      147
    • 出版者
      現代図書
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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