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2004 年度 実績報告書

EUにおけるドイツ語の地位-複数のドイツ語標準変種とEUの言語政策

研究課題

研究課題/領域番号 16520268
研究機関関西大学

研究代表者

高橋 秀彰  関西大学, 外国語教育研究機構, 助教授 (60296944)

キーワード多言語主義 / オーストリアのドイツ語
研究概要

EUを視野に入れたドイツ語圏の言語政策を明らかにするために、ドイツ語規範化の史的経過を批判的に考察し、現状と今後の言語政策的展望を論じた。特にオーストリアの動向は興味深く、Osterreichisches Sprachdiplom Deutschの導入や、Osterreichisches Worterbuch (2001)の刊行に見られるように、オーストリアは独自の言語政策路線を歩んでいる。オーストリア標準変種を強調する時代を経て、ドイツ語の多様性を強調することによって、ドイツのドイツ語が持つ影響力を相対化しようとする傾向が見られることを指摘した。これまでの言語政策では、ドイツ語圏の事情だけを勘案しながらコーパス計画がなされてきたが、今後はEU内でのステータス計画をも視野に入れる必要が生じている。
さらに、EUにおける多言語主義も考察し、地理的拡大とともに深まる言語・文化的多様性を賛美する政策をとる(とらざるをえない)欧州の成り立ちを検討し、EUの多言語主義は限られた言語が外国語として使用される限定的多言語状況の傾向が強く、経済的見返りと密接に関わっていることを論じた。現状では欧州市民が帰属意識を共有できる欧州性が十分とは言えず、多言語主義の理念がどのような形で進展を遂げるかを現時点で断言するわけにはいかない。
なお、9月に実施を予定していた欧州での実地調査は、学内業務等の影響で3月に延期して行った。質問紙調査では予定していた人数分を回収できたので、平成17年度に分析を行いたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ドイツ語標準変種の言語政策的考察:発音規範成立の沿革と展望2005

    • 著者名/発表者名
      高橋秀彰
    • 雑誌名

      独逸文学(関西大学独逸文学会) 49

      ページ: 43-60

  • [雑誌論文] 欧州の統一と多言語主義〜拡大と多様化の中で2005

    • 著者名/発表者名
      高橋秀彰
    • 雑誌名

      ドイツ語が織りなす社会と文化(関西大学出版会)

      ページ: 27-45

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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