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2006 年度 実績報告書

外国人年少者の心理・社会的要因が日本語学習言語の習得に及ぼす影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16520312
研究機関筑波大学

研究代表者

岡崎 敏雄  筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (00194340)

キーワード外国人年少者 / 日本語学習言語 / 母語 / 心理・社会的要因 / 言語生態学 / 言語保持 / 言語習得 / 学習言語
研究概要

海外の年少者言語発達研究では、言語習得と保持両研究は切り離されていた。研究代表者の先行科研は両研究の統合を目指した。言語保持との相互関係が特に強いことが指摘されている学習言語の習得に焦点を当てた上で、両者への心理的・社会的要因の影響を併せて明らかにしようとする本研究は、その統合的研究を更に一歩進めた。本研究過程を通じて、言語発達総体即ち言語習得・保持総体に影響を与える社会的・心理的要因全体を包括的にとらえる枠組みが不可欠であることが明らかとなった。従来、個別の研究が全体を包括的とらえる枠組みが不可欠であることが明らかとなった。従来、個別の研究が、その対象とする被調査者の属性に規定されている限りで諸要因に論及することが蓄積されて来た。然し、その属性範囲が限定されたものであることが明示されることはあっても、有限性を越えて関連要因を包括的に捉えることへの諸研究のシフトは殆んど行われていない。僅かにカナダ言語状況をベースとしたLandryとAllard両者によるものに留まっていると言ってよい。包括的把握の基礎は、特定の例えばカナダの状況を念頭に置いて始められるのは不可避としても、研究者の枠組みがその特定の発現的に限定性を持つことを踏まえ、言語発達の諸サイト発の包括の作業が必要とされる。本研究はその前提を重視し、これ迄言語発達、特に言語保持の主サイトとしてカナダの英仏語が取り上げられて来たことに鑑み、そのサイト発により中南米の先住民・太平洋諸島民の言語発達をも視野に入れて言語発達の生態学的支援システム総体の包括的な把握を行ない、それに基づいて外国人年少者の学習言語習得に及ぼす影響を分析することに寄与することを果した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 外国人年少者のためのエンジョイ型絵物語リーディング-生活言語を基礎とした学習言語習得の学習のデザイン-2006

    • 著者名/発表者名
      岡崎敏雄
    • 雑誌名

      文藝言語研究 50

      ページ: 12

  • [雑誌論文] 言語生態学の基底次元をなす学としての言語政策の展開2006

    • 著者名/発表者名
      岡崎敏雄
    • 雑誌名

      筑波応用言語学研究 13

      ページ: 12

  • [雑誌論文] 持続可能性を追求する日本語教育2006

    • 著者名/発表者名
      岡崎敏雄
    • 雑誌名

      筑波大学 地域研究 28

      ページ: 18

  • [図書] 外国人年少者日本語教育の基礎としての言語政策分析研究-スウェーデン言語政策の言語生態学の動態分析-2006

    • 著者名/発表者名
      岡崎 敏雄
    • 総ページ数
      9
    • 出版者
      東京堂出版

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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