研究課題
アンケートの質問にこたえる形式で、日本語を母語としない学生に実際に日本語を自由作文、キーボード入力させ、その過程(起動中のパソコンの画面)をDVDに録画した。DVDを再生して、入力訂正ごとに1データとしてデータベース化した。さらに日本語学習に関するビリーフを調査するために、面接をし、録音したMDを再生してテキスト化した。入力訂正の傾向と日本語学習に関するビリーフの相関をしらべるための基礎データを集積中である。今年度は、おもに東京外国語大学と愛知県立大学で年間を通じて42名の学生のデータを収集した。そのうち、日系ブラジル人2名、中国籍の二言語話者9名、その他の二言語話者3名である。中国の朝鮮族とモンゴル族のデータの集積が順調にすすんだ。先行研究から通算したデータは、総計505名分になり、さまざまな視点からの研究の素材としてつかえるようになった。6月に南山大学総合政策学部で、ミャンマー、フィリピン、台湾、中国(チベット族)の留学生のデータ収集をおこなった。8月に第18回日本語教育連絡会議で、研究成果の一部を発表した。9月に京都大学に出張し、カザフ語・ウイグル語話者1名のデータ収集をおこなった。11月にモンゴル国に出張し、モンゴル語・日本語、モンゴル語・トルコ語の二言語教育をおこなっている中等教育機関を視察し、教員、学習者と面談した。2月に久里浜少年院に出張し、日本語を母語としない少年たち15名への教育の実態を調査した。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (2件)
The Third Conference on Japanese language and Japanese Language Teaching. Proceedings of the Conference
ページ: 271-274
第18回日本語教育連絡会議報告書論文集