研究概要 |
アンケートの質問にこたえる形式で、日本語を母語としない学生に実際に日本語を自由作文、キーボード入力させ、その過程(起動中のパソコンの画面)をDVDに録画した。DVDを再生して、入力訂正ごとに1データとしてデータベース化した。さらに日本語学習に関するビリーフを調査するために、面接をし、録音したMDを再生してテキスト化した。入力訂正の傾向と日本語学習に関するビリーフの相関をしらべるための基礎データを集積中である。 今年度は、おもに東京外国語大学と愛知県立大学で年間を通じて42名の学生のデータを収集した。そのうち、中国帰国者2名、中国籍の二言語話者6名、その他の二言語話者2名である。 中国の朝鮮族、モンゴル族、チベット族のデータの集積が順調にすすんだ。特に、チベット族のデータは通算6名分になり、実数はすくないが、カバー率はかなりたかいといえる。 先行研究から通算したデータは、総計547名分になり、さまざまな視点からの研究の素材としてつかえるようになった。 6月16日に南山大学総合政策学部で、チベット語・北京語の二言語話者の留学生のデータ収集をおこなった。 10月29,30日に香港中文大学で開催された第7回国際日本研究・日本語教育シンポジウム『アジア太平洋地域における日本研究と日本語教育の変容と課題』で、研究成果の一部を発表した。
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