研究概要 |
本年度は,5月に研究代表者と分担者が大阪で会合を持ち,概ね昨年度の調査研究を継続するとともに,成人対象の多文化教育の試行を行いデータを収集するという目標を立てた。 まず,今年度は大阪市教育委員会の「帰国・外国人児童生徒と共に進める教育の国際化推進地域」事業の最終年(2年度 2期の)に当たるので,この活動へのコミットメントを強め,取り組みの成果を一つのモデルとすることとした。 また,財・とよなか国際交流協会主催事業「子どもメイト」についても研究分担者の一人が参与観察を続けながら,研究代表者も間接的関係を保ち,必要な情報を収集することとした。 さらに研究代表者が主査を務める川崎市教育委員会の地域日本語推進協議会の識字・日本語ボランティア研修事業において,多文化教育として識字・日本語支援ボランティア養成研修の試行を実施し何らかの評価を行えないか検討することとした。 昨年度は,9月に沖縄地域での実態調査と多文化ワークショップの試行を行ったが,今年度は,関係者の調整の結果3月に行うこととした。 長野県小諸市での参与観察については,研究代表者と分担者の日程が合わず,代表者のみで行うこととした。 以上の当初計画はすべて実行することができ,所期の目的は概ね果たせたと考える。 大阪市教育委員会については,研究代表者と分担者の一人(大谷)が参与観察を行い,2月の最終研究発表会では,多くの来場者と研究協議が行われた。なお,川崎市教育委員会の事業も試行がなされ,データを収集することができた。
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