本研究は、韓国(仁川市)、中国(北京市)を調査対象とし、準備→現地第一次調査→資料データ一次分析→現地第二次調査→資料データ最終分析→結果公表という循環で、2年間にわたって実施する。今年度は、計画の最終年度にあたり、以下の事項について研究を推進し、成果を収めた。 (1)韓国(仁川市) ・第一次調査(授業実践ビデオ)の分析 昨年度に収集した、授業実践のビデオの文字起しを実施した。また、高校生へのインタビュー内容については、ハングルの部分がその多くを占めたため、本研究補助金を活用した翻訳を実施した。 ・第二次調査(授業者へのインタビュー)の分析 昨年度実施した、第二次調査において、授業実践者である英語教師のインタビューの文字起しを実施した。 (2)中国(北京市) ・現地第二次調査の準備 現地の第二次調査に向けて、第一次調査で収集した授業実践のビデオを分析し、その中から、授業者の授業観、学習観が最もよく表われている部分の抽出作業を行った。その際、ビデオに含まれている中国語部分の文字起しと、その部分の翻訳を本研究補助金を活用して進めた。 ・平成17年5月24日〜6月4日 昨年度3月6日〜3月19日まで、北京市内において実施した第一次調査を元に、小学校、中学校、高等学校の英語教師に対して、参観した授業実践をビデオで見ながら、半構造化面接を行い、その発話内容を録画した。また、再度人民教育出版社を訪問し、英語教科書に関する中国国内の事情について編集者に聞取り調査を実施した。 ・第二次調査(授業実践ビデオ)の分析 第二次調査で収集した授業者と生徒への半構造化面接授の中国語部分の文字起しと翻訳を本研究補助金を活用して進めた。 ・英語課程標準の研究 中国の学習指導要領である、「英語課程標準」(2001年度版と2003年度版)の翻訳を進め、紀要に公表した。
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