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2006 年度 実績報告書

外国語の読みにおける流暢さ(reading fluency)の構成概念と測定

研究課題

研究課題/領域番号 16520339
研究機関名古屋大学

研究代表者

山下 淳子  名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 助教授 (00220335)

キーワード読みの流暢さ / 語彙処理 / 自動化 / チャンク / 多読 / EPER test / 流暢さの訓練 / 流暢さの評価
研究概要

最終年度の本年は研究課題について予定をすべて執行し、成果をまとめることができた。
1 外国語の読みの流暢さについての理論研究
読みの流暢さについて、概念(定義)・評価法・訓練法の点から、理論的・実践的研究をまとめた。読みの流暢さは様々な定義が交錯する複雑な概念であるが、正確さと速さの両方を含む概念であり自動化と密接に関係する。そして、その3大構成要素は、decodingの正確さ・単語認知の自動化・統語処理(チャンク化)であると認識されている。評価法としては母語の読みの教育ではWCPM(words correct per minute:1分間に正確に音読できた単語数)が広く使われている。ただし第二言語学習者の場合には音読の質と読解の関係が母語ほど明確でないので注意が必要である。読みの流暢さの訓練法として、繰り返し読みが支持されている。
2 読みの流暢さの構成素レベルでの実証研究
単語認知(意味アクセスにおける母語の介在)と統語処理(チャンク化の影響)について、正確さと速さの両面から検討した実証研究に基づき論文を執筆し投稿した。
3 教育現場で使える読みの流暢さの測定
多読用に開発されたEPER testを実施して多読による英語力の伸びを調査した。大人の学習者の場合、多読では英語力一般よりも読みの流暢さが先に伸びる。EPERtestは60分で実施できる標準化されたテストで、様々なレベルに対応するため教育現場でも応用できる。テストの内的一貫性・採点者間信頼性も高いことを確認した。また研究協力者の協力を得て、読解速度の訓練に資するAceReaderというソフト、単語認知の基磁力となる音韻認識を測るThe phonological awarenesstestについて紹介した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The relationship of reading attitudes between L1 and L2 : An investigation of adult EFL learners in Japan2007

    • 著者名/発表者名
      Yamashita, J.
    • 雑誌名

      TESOL Quarterly 41, 1

      ページ: 81-105

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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