研究課題/領域番号 |
16520345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
山本 淳子 新潟県立看護大学, 看護学部, 講師 (30372832)
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研究分担者 |
大倉 孝昭 大谷女子大学, 教育福祉学科, 教授 (50223772)
渡邉 容子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部看護学科, 助教授 (40258885)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | CALL / ESP / DVD映画 / eラーニング |
研究概要 |
「いつでも・どこでも英語映画を利用した英語学習ができるCALL」の実現を目指し、ESP教材開発を実施した。これまでの映画教材の実践から、医療・看護系学生を中心とした学習者に評価の高い、邦題「レナードの朝」(原題"Awakenings")のDVD映画を教材化した。これを全学習者が所有し、全編を通じたリスニング・ライティング用の教材・練習問題と同期して、ノートPC上で動くCALLシステムで提供する。学習者は意識的に勉強しようと構えることなく「いつでも・どこでも」学ぶことが可能となり、英語学習時間の増加が見込まれるという仮説を検証した。WBTやビデオストリーミングとテキスト教材を組み合わせるといった形式ではない、新しいeラーニングの構築を行った。 映画を利用する場合、シナリオ・俳優などの個別要素が教材としての質を左右するため、モデル化し難いが、ベストセラーとして著名な原書を基にし、医師である作者の専門的知識が導入された本映画の教材化は、職業と直結する看護学部で学ぶ学習者に、医療系教材として質の高さを保障することが明らかになった。さらに"知りたい・理解したい"といった学習者の自然な学習意欲を喚起し学習効果を上げる結果に結びついた。本研究は、英語映画が英語教育の教材としての価値を認められながらも教育現場で活かしきれなかった諸問題を解決し、eラーニング環境において市販されているDVD映画の利用を可能にしたという点で画期的であると考える。また、娯楽作品のオリジナル性を損なわず教材化するという研究手法は意義深い。高画質のDVD-Videoをテキスト教材と同期して扱う仕組みは、英語教育以外の分野でも応用が見込まれる。
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