今年度は、石川県および北海道の小学校にて各2クラスの英会話活動の授業を観察し、データ収集を行った。各授業においては、授業の様子を録音録画し、校長先生や授業担当教員へのインタビューも行った。録音録画されたデータは文字化して分析し、平成16年度、平成17年度に収集したデータ全てのデータの分析を行った。分析結果は論文として執筆を進めた。 これらの分析の結果の一部として、8月にフィンランドのトゥルクで行われたOrganization in Discourse IIIという学会で「Timing and condition of applause in educational settings : The case of elementary school foreign language classes」、3月にハワイで行われたPragmatics and Language Learning Conferenceでは「Teacher orientation to workplan through interactional assessments of L2 learners」を発表した。これらの論文では、英会話活動における生徒の返答に対する教師のフィードバックの分析結果を報告した。特に、肯定的なフィードバック(positive feedback)に焦点をあて、肯定的なフィードバックが起こる相互行為的背景とそのフィードバックに見られる教師の志向について語った。
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